野田野の家

木造伝統構法で建てられた平家住宅の魅力

木造伝統構法を採用した平家住宅は、日本の伝統美と機能性を融合した住まいです。

礎石の上に建つ石場建て構造は、地面に固定されていない設計が特徴です。地震時には建物がわずかに動くことで衝撃を吸収し、軸組を守ります。これは日本の気候や地震に適した優れた耐震技術です。

岐阜県産の桧を贅沢に使用し、240本の丸太から構造材、建具材、板材を製材。地域の木材を活用した家づくりは、環境に配慮した持続可能な方法としても注目されています。

外壁は赤身の杉板を使い、弁柄塗りで仕上げました。自然素材を活かした美しい外観は、経年変化による深みのある風合いが楽しめます。

屋根は銅板平葺きで耐久性とデザイン性を両立。南面にはガラス戸、格子網戸、雨戸の3種類の片引き木製建具を均等に配置し、外部との繋がりや風通しを自在に調整できます。

高床形式の設計により、床下の風通しが良く、湿気を防ぎます。また洪水への耐性も高く、軽やかな構造が住まいに安心感を与えます。