田園地帯の景観に調和する運送会社事務所の計画
田園地帯に広がる元田んぼの敷地を開発した運送会社の駐車場に、新しい事務所を計画しました。建物は2階建てが必要でしたが、周囲の田園風景と調和することを重視。45度の急勾配を持つ大きな瓦屋根を採用し、その屋根裏部分を2階として活用する計画としました。
南側には広がりのある玄関ポーチを配置し、従業員や来客が自然と集まりやすい温かみのある空間を演出しています。また、玄関脇には、この会社のルーツである「はしけ(艀)」のロープをモチーフにした鍛鉄作家によるオリジナルオブジェを設置。視覚的なアクセントを加え、会社の歴史を象徴するデザインとしました。
地域の自然や文化との調和を大切にし、利便性とデザイン性を両立させた建物として計画しました。